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当院の成績

2022年 治療成績

治療成績のまとめ方については様々な手法がありますが、当院では日本産科婦人科学会のデータの算出方法に倣って、同様の基準で算出しています。
また、4月には体外受精や胚移植といった高度生殖補助医療の保険適応が開始され、これまでの治療方針や内容に加え、患者様の体外受精に対するハードルなどに変化がありました。昨年までと単純に比較して良いか不明な点もありますが、昨年度と同様に統計解析した結果をお示しします。

表1.体外受精を受けた女性

年齢人数割合
〜29286.9%
30〜3410726.4%
35〜3916941.6%
40〜449322.9%
45〜92.2%
合計406100%

表2.採卵の保険/自費割合

保険or自費件数割合
保険25988.4%
自費3411.6%
合計293100%

※保険対応可能な対象者は225名
保険利用者は224名
保険で治療が可能な方の保険利用率97.8%

体外受精の治療成績

2022年に当院で採卵を行った方の平均年齢は女性が36.5歳、男性が37.8歳でした。女性のうち全体の66.7%が35歳以上でしたが、高度生殖補助医療(採卵や移植)の保険診療が開始された影響で、昨年までと比較して早くに採卵にステップアップされる方が増加したと予想されます。

刺激方法 〜低刺激と高刺激〜

刺激方法 〜低刺激と高刺激〜

当院では低刺激法と高刺激法どちらも選んでいただけますが、約75%の方が低刺激法を選択されています。
卵巣の状態によっては刺激方法が一方のみ適する方が一定数以上おられますので、 刺激方法を選択できる患者様の場合は低刺激:高刺激が3:1くらいの割合で選ばれています。

表3.体外受精成績

受精方法 件数 実施個数 平均年齢 受精率 分割率 胚盤胞到達率
女性 男性
c-IVF 194 1078 35.2 36.0 66.1% 97.5% 72.2%
ICSI 183 749 37.5 39.7 75.6% 95.6% 62.6%
Total 377* 1827 36.5 37.8 70.0% 96.6% 68.0%

*未熟卵子/変性卵子のみの回収、排卵済み、卵子未回収(合計29件)を除く

培養成績

当院の体外受精成績は非常に良好です。特に胚盤胞到達率は特筆して高い結果となっています(通常40~50%)。
媒精法の受精率が低く見えますが、顕微授精が成熟卵子のみに行われるのに対し、媒精法は手技的に採卵したすべての卵子に行うしかないため、 受精能力を持っていない未熟卵子・異常卵子も計算の分母に混ざってしまいます。
顕微授精実施前に行う卵子の成熟度の確認では、未熟卵子・異常卵子は全体の23.2%でした。媒精法を行った場合も、同じような割合で未熟・異常卵子が含まれていると考えられますが、この割合で媒精法の成熟卵子の受精率を補正すると、受精率は86.1%となります。
また、媒精法と顕微授精では平均年齢も異なりますし、受精しにくい患者さんの割合が異なります。そのため単純に比較はできませんが、受精方法としてどちらか一方が劣っているわけではありません。必要に応じて選択すればよいと考えています。

表4.低刺激と高刺激における体外受精成績の比較

刺激方法 女性平均年齢(歳) 実施件数 受精率 分割率 胚盤胞到達率
高刺激 35.1 95 67.6% 95.7% 64.0%
低刺激 36.8 196 71.5% 97.5% 69.2%

低刺激と高刺激における体外受精成績の比較

2022年は、昨年に引き続き低刺激周期の胚盤胞到達率が非常に高く、また高刺激も高い割合でした。
低刺激は、弱い刺激でも発育する卵子を発育させ少数精鋭を目指しているため(平均採卵数3.55個)、良好な卵子が均質で得られています。一方で高刺激では沢山の卵子を発育させるため(平均採卵数11.23個)、どうしても卵子の質にバラつきを生じやすくなってきます。
しかし、高刺激の胚盤胞到達率も十分に高く、採卵個数は高刺激の方が多いので採卵1回あたりの胚盤胞到達個数は高刺激の方が多くなります(平均胚盤胞獲得個数:低刺激vs高刺激=1.7個vs 4.7個)。ただし、低刺激のほうが採卵できた卵子1個あたりが胚盤胞に成長する割合が高く、体への負担も小さいなどといったメリットがあり、高刺激のほうが優れているという事ではありません。

表5.凍結融解胚移植-女性年齢別妊娠率

年齢*1 件数 hCG陽性率 妊娠率*2 流産率
〜29 31 67.7% 48.4% 6.7%
30〜34 136 72.8% 61.0% 14.5%
35〜39 189 64.0% 51.3% 28.9%
40〜 68 38.2% 25.0% 47.1%
合計 424 63.0% 50.0% 23.1%

*1 女性平均年齢36.5歳

*2 妊娠率は胎嚢確認を基準に算出

全国平均 凍結融解胚移植-年齢別妊娠率

凍結融解胚移植-年齢別妊娠率

当院では、移植のほぼ100%が凍結融解胚移植です。当院の移植1回あたりの妊娠率(胎嚢確認)は50.0%でした。 最新(2019年)の日本産婦人科学会のデータ(全国平均)では、凍結融解胚移植1回あたりの妊娠率が35.4%であり、 凍結融解胚移植の妊娠率50.0%は20代の全国平均妊娠率(全胚移植平均)と同等以上であり、また全ての年齢区で全国平均を大きく上回っています。 当院で移植された方の92.7%が30歳以上、60.6%以上が35歳以上である事を考えれば、非常に高い数値だと言えます。

全国平均は「日本産科婦人科学会 登録・調査小委員会報告 ARTデータブック2019」より

2021年の成績はこちらをご覧ください

2020年の成績はこちらをご覧ください

クリニック概要

医院名 峯レディースクリニック
住所 東京都目黒区自由が丘2-10-4 ミルシェ自由が丘4F
アクセス 東急東横線、大井町線「自由が丘駅」徒歩30秒
電話番号 03-5731-8161(予約制)
最寄り駅 不妊症治療、不育症治療、ブライダルチェック

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受付時間 日・祝
8:30~
11:30
15:00~
18:00

★院長と非常勤医師の2診体制となる場合がございます。

土曜日は比較的混雑いたします。お待ちいただくこともありますのでご了承下さい。

当院は不妊・不育治療のクリニックですので、お子様同伴でのご来院はご遠慮願っております。

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